2016/05/26

春の虫

こんにちはタラスキンボンカースです。

きょうは、虫のお話です。

先日、近くの道を車で走っていると、アスファルトの真ん中で『クロアゲハ』が休憩していた。
まわりは田んぼで、交通量のほとんどない道の真ん中なのですが、車から降りてつっついてみると元気に飛んでゆきました。

この季節にこうして飛んでいるのは『春型』の『クロアゲハ』です。

『クロアゲハ』や『モンシロチョウ』など、おおくのチョウには『春型』と『夏型』がいます。
『春型』のチョウは『夏型』に比べて小柄なものが多く、色柄もくっきりしていたりと、見た目の違いがある。
また、体が小さいからなのか飛び方が俊敏で『夏型』の『クロアゲハ』がヒラリヒラリと飛ぶのに比べて『春型』はカクカクと的確なコントロールで飛ぶことができる。

そして、やや不思議なのが、近づくとすぐに逃げてゆく『夏型』に対して、好奇心旺盛なのか警戒心が無いのか、『春型』はヒトを観察するように近づいてきたリ、平気で目の前をスイスイと飛んでみたり、道路の真ん中で休憩してみたりします。

ともかく、いろいろと思わしげな動きをするのが『春型』です。
何やら小さな羽虫。

庭のエノキの梢をグルグルと飛んでいる羽虫の群れがいました。
ゴマのように小さいのですが、風に吹き飛ばされることもなく、安定して同じ場所を飛んでいられる不思議。

しかし、彼らはいったい何をしているのかしら・・・。
観察してみました。

あまりに小さくて目で追えないので、近くにいたもう少し大きめの羽虫の群れを観察していると段々と目が慣れて、羽虫の動きをとらえることができるようになった。

モワモワと飛んでいる群れの中から、2匹のセットが次々と離れてゆく。
まるで、パーティ会場のひとごみの中から二人がこっそりと抜け出すように。

離れてゆくその先は目が追い付かないのですが、どうやらこのモワモワの群れはカップリングのための集まりだったようです。

いつまでも飛んでいるのがいるところを見ると、好き嫌いがあるのでしょうか・・・。
いろいろと「思わしげ」な、春の虫たちでした。