2015/08/16

お盆の1日。

 こんにちはタラスキンボンカースです。

8月15日。
下田へやってきました。

路地には、赤やら紫の提灯がずらりとぶら下がって、
どこからともなく、太鼓の音が聞こえていました。

どうやら、お盆祭りのようです。
 威勢の良い装束の男たち。

観光をしている以外の、ほとんどの男たちが祭りの装束を着て
威勢のよい雰囲気で、何かを待っている様子です。

こんなに大勢の、浅黒い男衆がどこにいたのだろうと思うほど、
まるで、普段の下田市街とは様子が違って見えます。

太鼓の音は、どこからともなく近づいてくる気配で・・・。
 おもむろに神輿がやってきた。

黒い装束の人は色とりどりのタスキ状のものを肩から掛け、
龍などの描かれた勇ましい染め柄の装束の人たちは
細いはちまきを締め、
白装束の一団は、麦わら帽子のようなものをかぶっている。

みな、頭から足の先まで、伝統にのっとった美しい装い。

男たちが神輿の一団に加わると、神輿は路地を
右へ左へと折れて、家々の軒先をくまなく練ってゆきます。

誰に見せるともなく、
子供たちを喜ばせるものでもなく、
ただ熱心に。

こういう伝統行事としての、ひたむきに熱心なお祭りが、
きっと多くの地方で、本日執り行われているのでしょう。
 そのあと、須崎半島まで散歩することにしました。

御用邸の敷地のはずれ、V字に切れ込んだ緑を下りてゆくと
九十浜(くじゅっぱま)海水浴場という小さな浜があります。

浜までは、遊歩道を下りて行かなくてはならないのですが、
プライベート感覚の浜とあって、なかなか人気の様子でした。

道路は、その先の『爪木崎』の駐車場で行きどまり。
 爪木崎(つめきざき)。

須崎半島の東端で、ここにも白い砂の浜があります。
波がほとんどない静かな入江ですが、
ちゃぷちゃぷ遊ぶのには、よいのかも。

こんなシーズンでない限り、ふだんは静まり返った浜です。
 駐車場のわき(お土産物屋さんのうら)にある温室。

3月に来たときは、この温室で寒さをしのいだものですが、
今時は、どんなものだろうと思って入ってみると・・・。
 外気と変わらぬ気温。

バナナやパパイヤ、南国のフルーツが食べごろ・・・。
温室内部の様子は、1年じゅう同じなのでした。

しかしおかげで、外に出ると
真夏の暑さでさえ、にわかに涼しく感じたりして。
 須崎半島を一周して帰ります。

歩いても歩いても、陽が暮れない。
夏っていいなぁ。
でも、日は暮れる。

夕食のころ、窓の外で「どぉーん」と轟が聞こえた。

8月15日。
いつも家から見える入江の上に、大きな花火が上がって、
浜からは、にわかに賑わう人々の歓声が聞こえてきました。