2010/11/30

ひこうき

おはようございますtarasukinです。
 
橋の上から手を振っているところ。おーい。
朝食の後、家のまわりを散歩。
 
玄関の裏の小道を登ってゆくと、国道に出られます。
緑に囲まれた静かな国道。
少し行くと、深い谷にかかる、橋の上に出ます。
長くて高い橋。
覗き込むと、谷底の木々の上に僕の影。
見上げると飛行機。
 
伊豆半島の上を、毎日たくさんの飛行機が飛んでゆきます。
朝も、昼も、夜も、たいてい西から東に向かって。
朝の時間なら、機内は朝食の時間でしょうか。
 
真夜中にピカピカ光りながら飛んでゆく飛行機は、
きっと、どこかの国から来て、どこかの国へ行く途中。
(日本の空港はもう閉まっているから。)
どこかの国の人が、夜食のサンドイッチでもかじりながら
頭の上を飛んでゆくのでしょうか・・・。
橋の上で引き返して、家に帰ります。
 
山と反対側には、海が見えます。
いつもは静かな入り江が、冬の風に波立っています。
 
往復30分くらいの散歩です。

2010/11/29

ゆったり丁寧に

こんにちはtarasukinです。
 
田んぼに白いせんたくもの。おおらかに揺れています。
山間の集落では、時間が止まったようにゆったりと
そして、丁寧に暮らしが営まれているようです。
 
ずっしりと大きな瓦屋根を持った家々は、長い年月を経て、
周囲の景色に溶け込んでいます。
その庭先の木々や、周りを囲む田畑は大切に手入れされて。
地に足の着いた暮らしの姿です。
 
庭先で、枝付きの大豆を干しているおばあさん。
「これで味噌を作るのですよ。」
しわしわの小さなおばあさんが、小さな声で言います。
「口に入るまでは、容易じゃありません・・・。」
 
それでも、買って食べる味噌とは違う嬉しさが
あるのだそうです。
積み藁。
 
たんぼのあちこちに点々と積まれた藁の固まりは、
場所によって、いろいろな形をしています。
これは、3本の竹を使って、地面から浮かせてある。
 
宇宙船みたいでかわいい。モンブラン。
 
たんぼの中の小さな商店に、ヘルメットをかぶった
子供たちが自転車に乗って集まってくる。
古い商店の店先には、「お菓子」と書いた、赤いのぼり。
駄菓子屋だと思ったので、行ってみる。「何か食べよう。」
 
ガラスの入った木戸をガラガラと開けると、
お店の中には木製の古いガラスケース。
そして、その中に色とりどりのケーキ・・・。
 
いちごのショートケーキ。モンブラン。ロールケーキ。
小さなタルト、クッキー、パウンドケーキ。
プリンにゼリー。そしていろいろな和菓子。
お店の奥では、白いかっぽうぎのおじさんが、
オーブンをいじっている。
 
洗剤なんかも売っている店内は、昔の商店そのまま。
お菓子は、全部お店の奥で作っているのだそうです。
 
僕はクリののったモンブラン。180円。
bonkersは小倉クリームのロールケーキ。140円。
 
パクリッ。口の中で解けるような、やさしいケーキは、
意外すぎるおいしさ。
 
心を込めて、丁寧に作っているケーキの、おいしさ。
ご近所への手土産に、いくつか買って帰ることに。

2010/11/28

ガーゼ

こんにちはtarasukinです。
 
ヤシャブシ。
bonkersが草木染に使う木の実です。
木の実というより、小さなマツボックリみたいなやつで、
枝の先っぽに、たくさんくっついている姿がかわいい。
 
1年中枝にくっついていますが、この時期、
風で、枝ごと地面に落っこちてきます。
これは、裏の山で拾い集めてきたもの。
 
拾い集めたヤシャブシは、水で洗って鍋でグツグツ・・・。
深い褐色の染液になります。
オーガニックコットンの三重ガーゼ。
 
柔らかな3枚のガーゼが、一体で織られているもの。
適度なボリュームと、真綿のような柔らかさがあります。
 
生成りの三重ガーゼをヤシャブシの染液に浸します。
かき混ぜながら、20分ほど。
鉄くぎや、ミョウバンで作った媒染液に移して、
また20分ほど。
 これを何回か繰り返す度に、どんどん色が変わって行きます。
 
ヤシャブシから、4つの色のガーゼが染め上がりました。
毎回違う色に染まる草木染。だから毎回たのしい。
 

2010/11/27

ワカメのタネ

こんにちはtarasukinです。
 
日暮れ。
ポカポカとあたたかな太陽が、徐々に傾いて、
すこし肌寒くなってきました。
 
防波堤では人々が、思い思いに釣り糸をたらしています。
夕食のおかずでしょうか・・・。
入り江の中ほどには、色とりどりの浮きが、
夕日にキラキラと輝いて見えます。
水面にびー玉が転がっているみたいです。
 
「ワカメのタネが準備できましたので、
港まで取りに来てください・・・。」
  
今朝、集落でそんな放送がありました。
この浮きは、入り江でワカメを育てているところです。
 
”ワカメのタネ”をこうやって入り江で育てると、
来年の春、ワカメやメカブが収穫できるのです。
 
採ったワカメは、そのままサラダにしたり、
しゃぶしゃぶにして、酢醤油で食べたりします。
たのしみ。

2010/11/26

カブみたいな大根

こんにちはtarasukinです。
 
裏の畑の”おばさん”が毎年作っている大根。
 
「おーい。」と、呼ぶ声がしたので、外に出てみると、
”おばさん”が、大根を引っこ抜いてくれた。
「初めてのやつだよ。」って。
 
夏の終わりの頃、”おばさん”が植えた大根が、
いつの間にか、こんなに大きくなった。
これは、その初収穫。
 
このカブみたいな形の、大きな大根をみると、
「冬だな」って感じる。
 
コトコト煮ると、とろとろにやわらかくなって
とってもおいしい。

2010/11/24

木の実

こんにちはtarasukinです。
 
今日は、早めに仕事を終わらせて、
木の実を採集に出かけます。
 採集ぶくろと、剪定ばさみを持って行きます。
 
集めた草木や木の実は、草木染の材料になります。
秋の木の実は、コトリに食べられないうちに。
プチップチッ・・・。
  
この時期にしか採れない、この時期の色です。
 摘み取った木の実は、大切に少しずつ使います。
 
枝を折ったりしないように、やさしく摘みます。
来年も、たくさん実をつけてね。

2010/11/23

雨降りの浜辺

こんにちはtarasukinです。
 
久しぶりに、シトシトと冷たい雨が降りました。
空気がしっとりと潤いを帯びて、
紅葉した木々が、よりいっそう深く色づいたようです。
 
雨あがり。グレーの雲の合い間から、
つぎはぎのような青空が見え隠れ。そんな中、海辺の森へ。
 
充分に水分を蓄えた森は、深く吸い込む空気もやさしく。
木々の甘い香りが際立っていました。
 
曲がりくねった森の小道を行きます。
まるで、おとぎの国にでも迷い込んだようです。
ツバキ・ユズリハ・ウバメガシ・カクレミノ・・・。
 海辺の木々が生い茂る森を抜けてゆきます。
 
開けた視界の先に、グレーの空と水平線が広がります。
 雲の隙間からは、金色の光が何本も何本も、
グレーの海に降り注いでいました。
 
ジャリジャリと、小石や貝殻の浜辺に下りてゆきます。
浜辺にいろどりを添えているのは、「ハマゴウ」の実。
 
浜辺に生える「ハマゴウ」はとてもよい香りのする草。
夏には薄ムラサキの花をいっぱいに咲かせて、
秋にはアプリコット色に、そして、深い赤紫に紅葉します。
 
ガサガサと茂みに分け入ると、とってもよい香り。
bonkersが大好きな貝拾い。
 
時折、パラパラと雨つぶが落ちてきます。
ジャリジャリと、小石と貝殻でできた浜は、雨にぬれて、
いつも以上に色とりどりに。宝石箱のように見えます。
 
赤い石、黄色い石、緑色の石。
赤い貝、黄色い貝、緑色の貝。そして紫色のタカラガイ。
 
素敵な雨降りの浜辺です。

2010/11/22

コウシン・コウコ

こんにちはtarasukinです。
 
シイタケ。好きですか?
お鍋にシイタケ。あみ焼きのシイタケ。バター焼き。
 
僕たちの住んでいる地域では、春と秋がシイタケの季節です。
春のシイタケは、ずっしり水分を蓄えた、大きなシイタケ。
秋のシイタケは、ゴロリと太った肉厚なシイタケ。
 
町の直売所では、袋にたくさん入って200円くらい。
山の無人販売所では、ザルに入って5個で100円。
空き缶の中にチリンと100円玉を入れて買い物をします。
 
 この日は、山の無人販売所でシイタケを選んでいたら、
ちょうど、そこのおじさんがやってきた。
小さなトラックの荷台には、摘んできたシイタケがいっぱい。
そして、手に提げたカゴには、摘んできたみかんがいっぱい。
 
「選んでいきな。」って言うので、トラックの荷台に積まれた
大量のシイタケの中から、おいしそうなシイタケを選びます。
5個で100円。どれも大きくて立派です。
 
「肉厚で、白っぽいのがおいしいよ。」
白っぽいほうが、乾いていておいしいのだそうです。
肉厚のシイタケは、軸も太くて見るからにおいしそう。
 
「どんこ」は、傘が開く前のコロンとしたやつ。
傘が開いたのを、「こうこ」。
薄っぺらく、ぺラッと開いているのを「こうしん」
って言うんだそうです。
 
もう一雨ふったら、みんな傘が開いて、
秋のシイタケも終わり。なのだそうです。

2010/11/16

草木染

こんにちはtarasukinです。
 
クサギの実。
美しく深いブルーです。
 
字で書くと「臭木」。ちょっと変わった匂いがするので
こんな名前になってしまったようですが、
決して、臭いわけではありません。
 
クサギの実は、草木染に使います。 
たくさんの種類の草木染のなかで、唯一、
ソーダ水のような、美しい水色を出してくれるのです。
 
僕たちの庭や、周りの山々に生えているクサギですが、
実が付くのは今だけ。
bonkersが、ガサガサ山に入って集めてきました。
 
グリーンピースほどの大きさの丸い実を、
一粒一粒、枝から摘みとって、洗って干して、
冷凍して保管します。
 
11月15日から、僕たちの住んでいる地域では、
狩猟が解禁になります。
 山をガサガサ歩いていると、イノシシと間違われて
撃たれるので、注意。
草木染。
 
夏に染めた草木染のリネンを、大事に大事に
使ってきました。
 
だんだん小さな、ハギレになってきたのを、
bonkersがチクチク、手縫いで繋ぎ合わせています。
 
グレー、ムラサキ、紺、ピンク、オレンジ、そして水色。
 チクチク縫っている時、bonkersはとっても楽しそうです。

2010/11/14

おいしいハイキング

こんにちはtarasukinです。
 
曇りがちのお天気です。
それでも日曜日。楽しくハイキングに行きましょう。
 
今日はお弁当を持って、下田の須崎半島までやってきました。
磯に沿って設けられたハイキングコースを歩く予定。
 
岩場のかげで潮風に揺れているのは、
黄色いイソギク。
海辺の草花は、たくましく生きています。
 
磯辺のハイキングコースは、片道1時間30分くらい。
「海辺コース」と、「山コース」に分かれているので、
行きは海辺コース、帰りは山コースで往復することに。
途中、ベンチのあるところでお昼。
 
今日のお弁当は、梅ぼしおにぎりと、豚の塩茹で、
よく焼いた甘いタマゴ焼きです。
 そして、ポットに入れた温かいミルクコーヒーと、
直売所で買った、みかん。
 
見晴らしのよいベンチからは、水平線と、ザブザブ波の
打ち寄せる磯辺が見下ろせます。
 
海どりが二羽、ぴったり並んで波の上を飛んでゆきます。
 
「どうして海どりは、ぴったり並んで飛ぶのかな。」
おにぎりをかじりながら、僕が言います。
 
「一緒だと、楽しいからじゃない?」と、
おにぎりをかじりながら、bonkersが答えます・・・。少し行くと、浜辺からモサモサの木々の中を
小道が続きます。
 
ジャングル探検のような景色です。
恐竜が出てきそうな、巨大なシダが生い茂って、
ターザンがぶら下がっていそうなツルが
木から、ぶらぶら垂れ下がっています。
 
あちこちに石切の跡が残っていて、
削り取られた垂直な崖やら、洞窟やらがあります。
どうやら、伊豆石の採掘がここで行われていたようです。
 
遠い昔、はるか太平洋の真ん中からやってきた島が、
日本列島にくっついたのが、伊豆半島。
だから、地質も植生も独特なのだと言います。
 
ジャングルを抜けると、再び静かな磯辺が広がります。
マツバガイ。
 
今日の収穫です。
磯辺の岩にくっ付いている貝で、波打ち際にいるので、
水に入らずに採ることができます。
 
アワビなどのように、お刺身やバターソテーで食べます。
コリコリとした甘みのある身で、とってもおいしい。
 
やっぱり、ハイキングは楽しいなぁ。

2010/11/13

銀杏

こんにちはtarasukinです。
 
銀杏。
 
皆さんの周りの、今年の紅葉はいかがですか?
暑い夏がいつまでも続いたので、紅葉しない。なんて、
あちこちで言われていましたが、
ちゃんと、木の葉の色は変わり始めているような気がします。
 
この時期、直売所にはギンナンが出回ります。
片手に山盛りで500円くらい。
 
また、この黄色い葉っぱを見かけたら、木の下へ行きましょう。
木の下にはどっさりギンナンの実が落っこちています。
もちろん、メスの木の下に。(イチョウにはオスとメスの木がある。)
 
変なニオイがしますが、おいしいギンナンのことを考えて。
拾った実は、果肉を取り除いて洗って干します。
 
この時期だけのご馳走なので、
こうやって拾ってくるのも楽しいものです。
  
ギンナンのカラを眺めると、筋が二本なのがオス。
筋が三本なのがメスなんだそうです。

2010/11/11

夕方と夜の境目

こんにちはtarasukinです。
 
夕方のお散歩。
もう、そろそろ日暮れです。
 
僕たちの住んでいる地域では、たいてい11月から
翌年の2月まで、西の方角から強い風がやってきます。
 
”ならい”と呼ばれるこの風は、よく晴れた日に、
二日・三日、立て続けに吹くのです。
そうすると、海も白波を立ててザーザー・・・・。
 
こんな日は、夕暮れがものすごく綺麗な色に。
山の木々や海の波、浜の石が、バラ色に染まります。
 
ビュービュー風の音と、ザーザー波の音。
そしてバラ色の世界です。
太陽が沈む瞬間には、
夕方と夜の境目が見えます。
 
僕たちのほかには、人影もない海。
海から吹き付ける潮風を、いっぱいに吸い込んで、
そろそろ、お家に帰りましょう。

2010/11/10

片付け

こんにちはtarasukinです。
 
お休みみたいョ・・・・。
代官山にある生地屋さん。
 
楽しみにしてやってきたbonkersが、お店の中を
覗き込んで、がっかりした様子です。
 
この日はスーベニアフロムトーキョーの
プロモーション最終日で、僕たちは片付けのために
伊豆からやってきたのです。
 
朝早くに家を出て、夕方の片付けまで、東京を散歩。
 
代官山にやってきたのは、今、駅前でやっている
『LLOVE』というホテルの催しを見るためです。
 
久しぶりの東京散歩です。楽しいなぁ!
 代官山から、ポクポク歩いて六本木まで。
 
今日は山並みではなく、立ち並ぶビルを眺めています。
青い波のかわりに、タクシーの行列が行ったり来たり。
 
スーベニアフロムトーキョーでの
2ヶ月間のプロモーションは、この日が最終日。
寂しい気持ちでいっぱいの僕たちだったのですが、
お店の皆さんのうれしい計らいで、ショップ内の別の場所に、
ディスプレイをそのまま移動することに!
 
思いがけない展開に、おおはしゃぎの僕たち。
新しい場所でディスプレイ!楽しい! 
はしゃぎすぎた僕たちは、
ホテルのチェックインに間に合わず・・・。 
楽しい1泊旅行のはずが、日帰りに・・・。
 
それでも、うれしい気持ちでいっぱいの僕たちは、
伊豆まで、楽しく深夜のドライブ。
 
伊豆に着く頃には朝日も昇ってきて。
 見慣れた玄関の扉を開けたときには、
もう、朝の7時でした。

2010/11/05

完熟。赤いピーマン

こんにちはtarasukinです。
 
真っ赤なピーマン。
 
裏の畑の”おばさん”が、ナスの株を引っこ抜いている。
「風に当たったからもうおしまい。」なのだそうです。
 
そしてピーマンの株も引っこ抜いて、
「実が付いてるから、食べられそうなのだけ取って食べな。」
って。
 
引っこ抜かれた、ピーマンとナスの株からプチプチ実を摘むと、
袋に入りきらない量のピーマンとナス。
 
”おばさん”は、実が熟して真っ赤になったピーマンは取らない。
「おばさん、赤いのも甘くておいしいんだよ。
「食べたことない。」
 
そういいながら赤いピーマンをかじってみた”おばさん”。
「へぇ。辛くないねぇ。甘くておいしい。へぇ。」
 
いつも食べきれないほどピーマンが取れるので、
赤くなったピーマンは食べたことがなかったのだそうです。
ちなみに赤いパプリカは、スーパーで買っているらしい。
 
赤く熟したピーマン。
甘くて、ドライトマトのようなうまみがあります。

2010/11/03

船の残骸の踏み台

こんにちはtarasukinです。
 
「密漁監視所」
今日は、僕たちがよく、貝殻を拾いに行く浜辺に、
ホームページ用の写真を撮影しに行きました。
 
もちろん、おにぎりを持って。
「密漁監視所」の周りには、ネコちゃんがたくさん。
 
ネコちゃんたちは、みんな仲良しです。
都会のノラ猫とはちょっと違う感じです。
 
みんなきれいな毛並みをしていて、誰にも邪魔されず
穏やかに日向ぼっこをしています。
近くにはネコちゃんをいじめる人も、車も、排気ガスもなく、
あるのは波の音と、やさしい潮風だけ。
 
今日は「船の残骸の踏み台」の撮影です。
 
「ナニカ、モッテキタヨ。」
ネコちゃんたちが興味深そうに見ています。 
「船の残骸の踏み台」 を置くと、
たくさんいる中の一匹がやってきて、乗っかっちゃった。
 
「コレ、アタシノヨ!」
どうやら、気に入ってくれたみたい。
ネコちゃんには降りてもらって、
波打ち際で撮影をします。
 
「船の残骸の踏み台」
 
浜に打ち上げられた、
船か家屋の残骸のようなもので、できています。
永い間、波にもまれて、太陽にさらされた木肌は、
人の手では作り得ない、滑らかな肌触りをしています。
 
踏み台やスツール、小さなテーブルとしても。
 
撮影が済んだら、太陽が傾いて午後。
波打ち際で、持ってきたおにぎりを食べます。

2010/11/02

お祭り

こんにちはtarasukinです。
 
今日は、僕たちが住んでいる集落のお祭り。
 1年に1度の、大切な神事です。
 
静かで雅な笛と太鼓が、集落に響いて、
神社の前でお払いが行われます。
 
続いて、集落の男の人たちが、着物や衣装を身にまとい、
御みこしや捧げ物を担いで、参道から浜へ、静かに行列します。
 ビュービュー海風に、砂が舞い上がる中。
 
集落の人口はどんどん減って、高齢化が進んでいます。
だから、僕とbonkersも貴重な担ぎ手になるのです。
 
「やっと人がそろって祭りができるんだ・・・。」
みんな、口々に「参加してくれてありがとう。」といってくれます。
 
数百年も前から続く、古くて小さなお祭りです。
にごり酒。
 
お祭りといえばお酒。
お祭りを終えて、家に戻っていたら、
集落の区長さんが、わざわざお酒を持って来てくれた。
 
近くの町で手作りされた朴とつな、にごり酒。
お店では買えない味。
 
こういうのがなんともうれしい。

2010/11/01

畳でゴロリ。

こんにちはtarasukinです。
 
10月の最後の日は、用事で東京に出かけていました。
用事が済んで、夜、そのままドライブ気分で山梨へ。
 
甲府盆地の”道の駅”に車をとめて仮眠。
翌朝、美しい甲府の山並みを眺めながら甲州へ
 
目的は富士吉田市に行って「吉田のうどん」を食べること。
 
霧のかかった甲府盆地を車で行くと、あたり一面くだもの畑。  
ぶどうの葉っぱは、真っ赤に紅葉をしていて、
リンゴの木には、薄っすらと粉が吹いたような
ピンク色のリンゴがたわわに実っていました。
 
売店で、取れたての果物をどっさ買って、
車の中で口いっぱいにほうばりながら行きます。
どっさり。果物は大好きなので、とっても幸せ。
真っ青な空に銀杏。
 
ピチピチのくだもので、おなかが一杯になった頃
富士山が目の前に迫っていました。
頭に白銀色の雪をかぶっています。
 
辺りの山々に生えている木々は、海辺の伊豆とは違って
とってもしなやかです。
アカマツ・カラマツ・シラカバ・ブナ・・・。
黄色や赤に色づいた森の中には
おいしいキノコがたくさん生えていそうです。
 
河口湖を通って、富士吉田市に到着
いつか食べたいと、ずっと思っていた「吉田のうどん」は、
ものすごく想像通りのモノでした。
 
モチモチした”小麦粉”らしいうどん。
しょうゆとも味噌とも、また、だし汁とも付かない
あいまいな味も、とても好きです。
 
2軒食べ比べて、もうこれ以上お腹には入りません・・・。 
温泉。
 
山梨も温泉がたくさんあるところです。
大なり小なり、いろいろな温泉施設があるのですが、
ここは、近所のおじいさんが入りに来るような感じ。
 
福祉会館というか、公民館のような施設の中にある温泉です。
少し昔っぽい雰囲気が、なんとも落ち着くのです。
  気持ちの良い入浴の後は、休憩室の畳でゴロリ。
 
グゥ・・・・・。