2010/06/30

あじさい祭り

こんにちはtarasukinです。
 
下田で、あじさい祭りというのをやっていました。
山一面に咲くアジサイ。
 
色も、形も、いろいろで、こんなにたくさんの
アジサイを見るのは初めてです。
 
半島になっている小山が全部公園になっていて
遊歩道が整備されています。
大きな木に囲まれた静かな小山からは、
下田の港や運河を見わたすことができます。
 
で、小山全体にものすごい数のアジサイが
シーンと、静かに咲いています。
 
あまーいやさしい香りにつつまれて
アジサイの中をぬうように歩いていると
目がブルーや紫、ピンクになってしまいそうです。
 
あじさい祭りはこの日で終わりですが、
まだまだ花は楽しめそうです。

2010/06/29

海辺で洞窟

こんばんはtarasukinです。
 
僕がときどき作るスコーン。
小麦粉、マーガリン、砂糖、牛乳・・・。
そんな台所にありそうな材料で作れちゃう。
 
材料を混ぜてオーブンで20分。
午後のおやつに。
今日は出来上がった商品を出荷。
『ハギレのブランケット』
   
箱につめて、
「かわいがられるんだよ」って言っておくり出します。
 
トラックに載せられて東京まで運ばれてゆく
『ハギレのブランケット』たちは
お店の棚で、誰かが手に取ってくれるのを
じっと、待つのでしょうか。
 
出荷の帰り道、アイスクリームを買って
波打ち際で食べます。
bonkersがヨーグルト味で僕がバニラ。
アイスクリームは家で食べることができません。
家までは車で30分・・・・。とけちゃう。
やっと仕事を終えたので、ごほうびです。
 
おいしいアイスクリームを食べて、
波打ち際を歩いていると、
なにやら洞窟のようなものが。
奥に深い・・・。
倉庫か、それとも潮が満ちると
小船が入っていって格納できるとか。
 
なにやら不思議。

2010/06/27

イノシシ肉です

おはようございますtarasukinです。
 
今朝の伊豆は「濃霧注意報」ということで、
とりあえず朝から窓の外が真っ白です。
幻想的というか夢の世界のよう。
 
ベランダに出ると、ミストシャワーのように
全身あますところなく瑞々しく・・・。
 
こんな日は窓を開けずに、室内では除湿機を
つけておきます。
 
除湿機は、近所の民宿の”おねえさん”が
使うといいわよ、って貸してくれたやつ。
海辺の暮らしでは必需品のようです。
 
おかげで室内はカラッと。
おなじく民宿の”おねえさん”に頂いたもの。
イノシシの肉。
 
泊まりにきた常連のお客さんが
もって来てくれたのだそうです。
 
僕たちはほとんど始めて食べます。
少なくとも生の状態で見るのは初めて。
”おねえさん”もあんまり食べたことない・・・って。
 
形は豚肉。でもとっても赤みの強い肉。
まったくケモノっぽい匂いはなくて、
すこしミルクのような香りがあります。
 
見るからに「ウマイ」といっている感じ・・・。
塩とこしょうを振って、オリーブオイルで
ステーキにします。
 
わさびとマヨネーズで作ったソースと、
ニンニクとしょうゆで作ったソースを並べて
それぞれ食べ比べ。
 
肉も脂身も”ザクザク”した歯ごたえです。
うまみがものすごくしっかり詰まっています。
ものすごくおいしい・・・。
 
こんなにおいしい肉が1頭ぶんあったら・・・。
今度イノシシが庭に出たら、
もう少し真剣に捕獲を考えてもよさそうです。

2010/06/26

ミーンミーン・・・

こんにちはtarasukinです。

 今年のサヤインゲン。
豆は、春先のキヌサヤ、そしてちょっと前が空豆、
で、今はサヤインゲンが最盛期です。

 買い物への道すがら、無人の小屋で売っています。
ひと袋100円で、たっぷり。

ゆでてポクポクかじったり、
ベーコンといっしょにソテーしたり、
どうやって食べてもおいしい。

 この時期しか出回らないから
いっしょうけんめいいっぱい食べます。
寒天。

 ここのところ毎日のように寒天を食べます。
天日に干されて、もしゃもしゃした天草(てんぐさ)を
bonkersがなべでグツグツ・・・。 
これが天草。
 
ざるで濾した液が固まると寒天になるのですが
濾しとった天草は、あと2回ほどグツグツできます。
1番目の寒天はブリブリと硬く、
2番目は普通、3番目はゼリーのように柔らか。

 食事のあとに、おやつに、
きな粉と三温糖を混ぜたのをまぶして食べます。
わらび餅やくず餅みたいでおいしい。

 夕方bonkresと散歩。
ミーンミーンってセミが鳴いています。
もう直ぐ夏です。

2010/06/25

大きいズッキーニ

こんにちはtarasukinです。
 
ビューン。
真っ白なくもり空をとんでゆくトンビ。
トンビはいつでもたのしそうに飛んでいます。

 ときには私たちの家よりも下のほうを飛んでいたり、
私たちの家の屋根のすぐ横を通り過ぎることも
あります。

 大きな体は、ネコほどあります。
なついたらかわいいののなぁ。
ズッキーニ。
 
これから夏にかけて、野菜の直売所に出回ります。
スーパーで見かけるものよりも、巨大です。
 
僕のひじから握りこぶしまでと同じ大きさ。
大味かと思ったけれど、
しっとりと甘いズッキーニの味。
輪切りにして、たっぷりのオリーブオイルで焼きます。
(リンゴの輪切りみたいに大きい。)
 
ものすごくおいしい。
この時期だけの最高の味覚です。

2010/06/23

ザー・・・

こんにちはtarasukinです。
 
ザー・・・・。
 
ザー・・・・・・・・・。
ザー・・・・・・・・・。
 
突然、町の防災放送が鳴り響きます。
「大雨・洪水警報が・・・発令されました・・・・。」
私たちの家まで続く90段の階段は
小川になってしまいました。
 
こんな日は、家から出るのがなかなか大変。
じっとしているしかないようです・・・・。

2010/06/21

お休み中

こんにちはtarasukinです。
 
私たちの家の窓からは海が見えます。
 この季節、海からは湿った空気がやってきます。
見わたす限り霧で真っ白。
湿度は毎日95%を超えています。
 
そして夜はどしゃぶりに。
トタン屋根にあたる雨粒の音が
ザアアアアアア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
「すごい雨だねぇ!」(少々大声で)
「うちの屋根がうるさいだけだったりして・・・。」
たしかにマンションだったら気づかないのかも。
 
裏山の崖が崩れたらどうしよう・・・なんて
フトンの中でドキドキしながら
どしゃぶりを心置きなく堪能・・・。
 
これから1週間近く、こんな雨が続きそうです。
ベランダの洗濯バサミが、すこしの間お休み中

2010/06/19

晴れと曇りの境目

こんにちはtarasukinです。
 
先日、海に行って拾ってきた貝。
貝と言ってもウニの殻。
 
bonkersの宝物で、
なかなかたくさんは見つからないのですが、
二人でいっしょうけんめい探しました。
 
ちいさくてとてもかわいい。
bonkersはこれで何か作るらしい。
梅雨の中休み。
 
真っ青な空に、湯気のような雲が流れています。
私たちの家の屋根も銀色に光っています。
 
じっと見ていると、流れているのは空気で、
湯気のような白い雲は、
ある決まった場所で
モワモワと、湧き上がるようです。
 
手が届きそうな高さで湧き上がる雲。
すごい速さで山のほうへ流れてゆきます。
だから、雲の湧いているところより山側は
すっかり曇り空。
 
晴れと曇りの境目。

2010/06/15

海でちゃぷちゃぷ

こんにちはtarasukinです。
 
そろそろ入梅の季節です。
これから雨空が続くようなので
わずかな晴れ間を逃さぬよう、海へ行くことに。
 
暑い・・・というより、熱い。
うす曇りだけれど日差しが強くて
クラクラしてきます。
 
海に向かってみどりの斜面を下ってゆくbonkers。
リュックサックには、おにぎりと
ポットに入れたコーヒーが入っています。
 波の静かな磯辺。
 
bonkersは貝を拾うのが大好きです。
熱い日差しの下、もくもくと貝拾い。
 
広々とした磯辺には人影もなく、鳥の声や
静かな波の音だけがきこえてきます。
 
おにぎりを食べたあと、あまりの暑さに
水の中へ・・・・。
ちゃぷちゃぷ今年の初泳ぎ。
 
透きとおった水に海底の海草が揺れています。
梅雨の合間の短い海日和です。

2010/06/14

お米の代わりに・・・

こんばんはtarasukinです。
 
 bonkersが染めた木綿の布。
いま僕たちが作っている『ハギレのブランケット』の
裏生地に使います。
 
染めるのはbonkers。
サクラなどの枝を削って、
染料をとるためのチップを作るのは僕。 『ハギレのブランケット』
 
フカフカの、生成り木綿のワッフル生地に
高級輸入ファブリックのハギレをパッチワークしています。
 
 で、草木染した布は、その裏地に使います。
草木染、木綿、麻やウールなど、素材感のある布地を
つなぎ合わせて作った裏地です。
 
僕とbonkersが手縫いでステッチをしています。
工業用木綿ロープの輪っか付き。
寒天。
 
 最近bonkersが、お米の代わりに寒天を食べている。
やせるのだとか・・・。
 
大きななべにテングサを入れてグツグツ煮る。
テングサから作る寒天なので、とってもよい歯ごたえで、
お米の代わりに・・・・?
 
 味のない寒天ばかりだと、あきちゃうので
いろいろな味のを作っている。
 
これは山で採ってきた夏みかん入り。
 ひんやりほろ苦くて、これからの季節にぴったり。

2010/06/13

みんなで草刈

こんにちはtarasukinです。

 今日はクリーン作戦の日。
クリーン作戦というのは、私たちの住んでいる集落で
1年に1度、集落のみんながお宮の草刈や
浜の掃除、集落の小道の整備などをする日です。

 朝8時、お宮に集まる50人ほどのおじさん、おばさん。
役割が当てられて、それぞれが、一斉に作業を始めます。

 大活躍するのは、やはりエンジンつきの草刈機。
柄の先に回転する丸のこの刃がついたようなやつで
草から木から、何でも刈り込めます。
 
見た目からして、ものすごく危険な道具なのですが、
集落のおじさんたちは(おじいさん)みんな
この草刈機を持っていて、崖の上によじ登って
ビィィィィィ・・・・・・ンと、
ものすごい速さで草木を刈り込んでゆきます。

 ものすごくカッコいい姿です。
 
僕は、イノシシに崩された石垣の石拾い。
その後は、鎌で草刈。
(皆さんの鎌はスパスパ切れるのに、うちのは切れない)
 
ワイワイと楽しげに作業はどんどん進んで、
お昼前に作業は終わって解散となりました。
家に帰ってシャワーを浴びて、僕はぐったり・・・。
 
でも、おじさんもおばさんも、畑に出かけたり
船で釣りに出かけたりしています。
 
みんな本当に元気。

2010/06/12

ほたるの里

こんにちはtarasukinです。

 田植えの済んだ棚田。
私たちの家から、車で少し行ったところに
かわいい棚田があります。

 棚田からは海を眺めることができます。
こんなところで田植えしたら、気持ちいいだろうなぁ。

 今日はくもり空で、海がきれいに写らないので
イネの写真。

 この棚田の一番上には無人の小さな農家小屋があって
おいしいシイタケが、かごに入れて売られていた。
大きくて厚くておいしくて、5個くらいで100円。
お金はクッキーの空き缶に入れるようになっていて、
「善意が支える私の老後。」って書いてある
木の札がぶら下がっていたっけ。

 今はその細い農道が拡張工事の真っ最中。
小屋も、きれいに積まれた石垣も
刈り込まれた道端の生垣もなくなってしまった・・・。
買い物帰り偶然みつけた、ほたるの里。

 私たちの家から、伊豆半島の西側へ向かう道は
国道ですが、ねくねと細く、ところどころ片側通行に。
そしてガードレールの下は断崖絶壁・・・・。
で、大きな海が広がっています。

 昼間はスリルに満ち溢れたドライブコースなのですが、
夜になると、真っ暗に。

 真っ暗な夜道に「ほたるの里」と
手描きの看板を見つけて、矢印の方向へ。
 
真っ暗な駐車場からゆるやかに下る山道には
ぼんやりと提灯が燈されています。
ものすごく「ぼんやり」なので、足元も見えません。
提灯にいざなわれて、5分ほど山道を下ってゆくと
にわかに、まるで「満点の星」がざわめくように
緑色の光の粒が、あたりに浮遊していました。
 
わぁ・・・・・・・。
と小さく声を凝らす僕たち。
 
本当に真っ暗な山の中にある、夢のような景色です。

2010/06/11

蛍の光・・・。

こんにちはtarasukinです。
 
船で出発する修学旅行の中学生。
さよーならー。
 5月の下旬から次々とやってきた修学旅行の中学生。
たいていの学校が1泊から2泊の旅程でした。
 
中学生たちの乗った観光バスが港に到着すると、
民宿のおばさんたちが迎えに行きます。
 
僕たちは近所の民宿の”おねえさん”のお手伝い。
”おねえさん”の民宿は、ほかの民宿より港から遠いので、
僕たちが車に荷物を積んで運んであげます。
 
特別扱いを受けて、子供たちは大喜びです。
やったぁ!やったぁ!
ほかの民宿の子供たちは、自分の荷物を担いで
ぞろぞろと歩いて行かなくてはいけないからです。
 
学校によって、校風というか、個性が明らかに違うのも
見ていておもしろいところです。
きちっと制服を着ている学校の子供たちは
明るく、はきはきとしています。
(先生もスーツ姿で、スマートな立ち振る舞い)
  
ジャージ姿がなんとなくルーズな学校の子供たちは
なんだか・・・・。まとまらず・・・。
(先生も疲れたジャージ姿で、ガミガミ言っている)
 
で、よく見ているとわかるのですが、子供たちが違うというより
先生のほうに違いがあるようです。
  
今日でその修学旅行も、最後。
「ほーたーるの、ひーかーり・・・」の音楽が港から流れてきて
子供たちの出航です。
(船に乗って、次の宿泊地へ向かうのです
 
「おばさーん!さよーならー!」
「おいしいごはん、ありがとうー!」
なんて、口々に叫んでいます。 
  
船は、なごりおしそうに
なんどもなんども波止場の中をぐるぐる回って
やっと出てゆきます。
サヨーナラー。

2010/06/07

グルグル・・・。

こんにちはtarasukinです。
 
今日は久しぶりの買い物。
いつもは通らない山の道を、ドライブ気分で走っていると
緑の山から突然現れる、まっ白な風車。
ものすごく巨大。
 
伊豆半島の先端に建った風力発電の施設で、
山のあちこちで、17機の風車が回っています。
 
一つ一つの風車は、30階建てのビルと同じほどの大きさで、
(調べた。羽の先端まで120メートルあるらしい。)
長い3本のプロペラが、風にしなりながらグルグル・・・。
ビュォォォォォ・・・・・。ビュォォォォ・・・・・。って
風を切る音がしています。
 
私たちの家が建っている入り江でも、
2機の風車がクルクル回っているのですが
それとは比べ物にならない大きさです。
 
何だか、ものすごくこわい
 
ちなみにbonkersは、
「プロペラの先にカゴがついていて、人が乗れたら
楽しいのにねぇ・・・。」だそうです。

2010/06/05

海辺のバラ

こんにちはtarasukinです。
 
先日、浜辺に咲いていたバラをつんできた。
ハマナスのようだけれど白い。
ノバラよりも花びらが大きく、葉っぱが硬い。
 
海辺に生える植物は、たいてい葉っぱが硬い。
きっと打ち寄せる波や、吹き付ける風や砂に負けないように。
 
たいていの植物は塩によって枯れてしまうけれど、
海辺の植物は塩水に負けない。
過酷な環境だけれど、その分虫も付かないし、
広々とした海辺を独占できるようだ。
 
浜辺に咲くバラは、とっても過酷な環境なのに
なにが?って顔で清楚で薫り高い花を次々と咲かせている。
 
なんだかカッコいい。
ニンニク。
 
ニンニクの旬って知っていましたか?
今の時期が旬なのです。(知りませんでした。)
 
野菜の直売所に、掘りあげられたばかりの葉っぱつきの
ニンニクが、たくさん出始めました。
 
5~10片のニンニクが付いた玉が4個くらいで100円。
やわらかいので丸ごとオーブン焼きにすると
ホクホクしていて、とてもおいしい。
 
野菜の直売所のおばさんに教えてもらって
春に庭に植えたニンニクを掘り返してみた。
引っ張っても土から抜けないので、ザクザク掘ると、
ひとカケラだったニンニクが3ヶ月で4つに!
 
すごくうれしい!また植えようっと。
アイガモのたまご。
 
野菜の直売所で見つけて買ってみた。
鶏のたまごよりも一回り大きくて、うすいピンクと、うすい緑いろ。
 
温めたらヒナが生まれたりして・・・。なんていいながら
食べるために買ったので、ゆでたまごにしてみます。
 
殻が固い。というかやわらかいというか、不思議な感触。
明らかに鶏のたまごとは違います。
 
鶏のたまごと何にも違わないウコッケイのたまご
(1個500円もする!)よりは、おもしろいかも・・・。

2010/06/04

西側へ

こんにちはtarasukinです。
 
仕事が一区切りして、ドライブをすることに!
毎日、よい天気にもかかわらず、
糸と針でチクチクやっていた僕たち。
 
久しぶりに外に出るねぇ・・。なんて。
 でも僕たちのドライブ、行く先はいつでも伊豆半島の中・・・。
  今日は西側の海岸沿いを寄り道しながら走ります。 
 
まずは、石積みだけでできている畑に感動。
海からせり上がる急勾配の岩肌に(岸壁です)
食いつくように石垣が段々に積み上げられています。
相当古いものですが、今でも作物が植えられていました。
マーガレットなどのお花の畑です。
 
石積みを作った人も、作物をここで育てている人も、
どちらもすごい。
 
段々の先には、青い海が開けています。
赤い壁、赤いフェンス、白いドクダミ。
 ドクダミもこうやって生えているときれいだねぇ。
 
それにしても、何気なく塗られている家々のペンキの色が
なんともきれいだと感じる。
 
ある小さな漁村の、古い木造の家の壁はペンキを塗った木の板。
ピンク、水色、うすい黄色、うすい緑、グレー、あかさび色、薄い紫・・。
そういう色で塗られている。
 
古い洋館の外壁のようにも見えるけれど、漁村の家々。
 
古い木造の家、トタンの家の思いがけない色が僕たちは好き。
鬼瓦。
 
またある集落では、ずっしりとした瓦屋根の家々が並ぶ。
古くてつぶれそうだけれど、しっかりと建っている。
家々で異なる鬼瓦や、瓦の飾り。
 
小さな集落の古い家の瓦は、
いまどきの住宅の屋根とは比べものにならないほど丁寧で
作り手の気持ちがこもった”作品”のよう。
日が傾いてきました。
 
西側の海岸線では、太陽が水平線に近づくと、
海がギラギラと光ります。
ものさびしい・・・。
 
bonkersが助手席でわーっ!と歓声をあげるので車を止めた。
見下ろすと、海辺に田んぼと、大きなお屋敷。
 
優雅で美しい日本の景色。
本当にきれい。

2010/06/03

テングサ

こんにちはtarasukinです。
 
トコロテン。寒天。
私たちの住んでいる集落では、季節ごとに海辺で採れる
海草をおいしく食べることができます。
 ワカメ、メカブ、ヒジキ、テングサ。
 
今の時期は天草。
摘み取った天草は、何度も洗って干してを繰り返します。
そうすると、赤っぽい天草が白っぽくなってくるのです。
港や家の庭先などあちこちで、天草を広げている光景を見かけます。
で、白っぽくなった天草は水でグツグツ煮ると、
寒天の素が出来上がるのです。(通常はこれを薄めて寒天にする)
”素”なので、とっても濃い、かなり固めの寒天です。
 
これをサイコロに切って、きな粉と、黒糖で作った黒蜜をかけて。
噛むとブリッブリンッとはじけるような歯ざわり。
初夏のおいしい食べ物です。
庭先で摘んでくるクワの実。
チキンのソースに。
 
かりっと焼けた鶏肉のソテーに、赤ワインとバター、ベリー類の
甘ったるいソースをあわせて食べるのが、僕は好きです。
 
鶏のモモ肉に塩を振って、軽く小麦粉をはたきます。
バターできつね色にソテー。中はふっくら、余熱で火が通るように。
(骨付きモモ肉の場合は、ゆでてから焼くと、短時間でふっくら焼ける)
 
ソースパンに、赤ワインを入れて煮立てます。
とろりとしてきたら、クワの実、バター、塩、たくさんの砂糖
を入れて少し煮立てたら、焼きたてのチキンの上に。
 
甘くて少しすっぱくて、とろり。

2010/06/02

木洩れ日

こんにちはtarasukinです。
 
さわやかな青空に、よく乾いた風が流れています。
風には、風上から吹く風と、風下から吸う風とがあります。
 
たとえば、窓から部屋に吹き込む風は、風上から。
一方、窓から外に吸い出される風は、風下へ。
線香の煙がばらばらになるのは風上から吹く風。
一本にまとまってたなびくのが風下から吸い込む風。
僕は風下から吸い込む風が好きです。
  
朝、庭を散策しているとき、bonkersが鳥の羽を二枚拾った。
黄色い小さな風切羽。
種類はわからないけれど、小鳥の羽のようでものすごく軽い。
 
で、bonkersが作った凧。革の輪っか付き。
革の輪っかを指にはめて、青空に向かって指を突き上げると
風下から吸い込む風に、小さな凧がふわりと揚がります。
軽くて小さな小さな凧揚げを、ベランダで楽しむことができます。
木洩れ日。
 
私たちの家は朝から日暮れまで、部屋ごとに
さまざまな日の光が入ってきます。
 
朝はエノキのこずえを透かして差し込む白い光。
昼は青空からまっすぐふりそそぐ強烈な日差し。
そして午後、大きなタブの木の、大きな緑の葉っぱの
隙間を抜けてくる金色の光。
キラキラと暖かな木洩れ日が、ゆっくり風に揺れます。
 
静かにゆれる木洩れ日が・・・。
午後の眠気を誘います・・・・・・。グゥ・・・・。