僕たちの庭の隅っこでどんどん増えてゆく、フキ。
1月から3月くらいまで、たっぷりフキノトウを楽しみました。
刻んで味噌と合えたり、味噌とごま油で炒めたり、
カラスミや菜の花と一緒に、スパゲッティのソースにしたり、
もちろんお味噌汁の具や、サラダにも。
フキノトウの季節が終わると、今度は茎がおいしく食べられます。
この春出てきた、まだやわらかい葉っぱの茎は、
すじを取らずにそのままザクザク切って食べられます。
出汁で煮たり、炒めたり、塩で茹でてオリーブオイルで食べたり、
アスパラガスのように、マヨネーズで食べたり。
口に入れて噛むと、ジワッとさわやかなフキ味がしみ出します。
先日、草刈をして一面に茂ったフキをたくさん刈り取りました。
刈り取ったフキは、すじを取って大きな鍋でゆっくり茹でて
半分は出汁で煮て、夕食のおかずに。
あと半分は、たっぷりの三温糖を加えてさらに煮て、
山で摘んだ夏みかんのタネと果汁を加えて、フキジャムに。
朝食のパンにのせて食べます。
ザクッとした歯ざわりで、フキ特有の香りと夏みかんの香りが
私たちの住んでいる小さな集落では、多くの人が船を持っています。
漁を本業で行っている人はもちろん、そうでない人たちも、
気が向くと自分の船で沖まで行って魚を獲ったりします。
また、自動車も数台持っている人が多く、
たいてい家族ひとりひとりの自家用車と、(自転車のように)
白い軽トラック。
軽トラックは漁具を放り込んだり、農具を放り込んだりして
小回りの利く、とっても便利な乗り物として使われています。
畑へとつづく、細い山道もスルスルと入ってゆけます。
朝早く、軽トラックで畑へ行って何か収穫したりして、
昼は仕事をして(民宿や自営業やお勤め)
午後は(お勤めの人も5時には帰ってくる)夕方まで
船の上で釣り・・・・。カッコいい暮らし方だと思います。
みんな活き活きとして、とってもよい顔をしています。