2009/11/30

イノシシ

こんにちはtarasukinです。
 
ツバキ。庭(もともと山みたいなところ)に自然に生えていた。
蔓に覆われて枯れそうになっていたのを救出したのが、
今ではこんなに花をつけてくれる。
 
これはトベラ。変な名前だけれど、魔よけの木として扉に
はさんだ風習から、扉→トベラという名前になったらしい。
 
これも救出したら、こんなにたくさんの赤い実を付けた。
庭の木々や草花は、bonkersがときどき話しかけている。
だから元気になったみたい。(らしい。)
  
ところで、庭のあちこち、イノシシにほじくられて大変です。
狩猟が解禁のこの時期、捕獲されるとよいのですが。
狩猟は山の中で行うので、山のイノシシは捕まりますが、
庭に来るイノシシはどうやら命拾いのようです。
「山を歩くときは目立つ服を着て注意して歩いてください」
と、町内放送。イノシシと間違われると撃たれます。危険。

2009/11/29

グラタン

こんばんはtarasukinです。
 
今日の夕食は鮭のグラタンです。秋、鮭のおいしい季節です。
さて、グラタンといえばホワイトソース、作るのめんどうですよね。
バターで小麦粉を炒って、牛乳を加えて、ダマになって・・・・。
たしかに以前はそうやって作っていました。
 でも、よい方法、考えました。
 
先に小麦粉を牛乳にといておく方法。
今回作った量、は牛乳2カップに小麦粉大さじ3杯くらい。
 泡だて器でよく溶いておきます。飲むヨーグルトみたいな濃度。
バターはほんのちょっとだけ浮かべておきます。塩、胡椒をして、
それからナベを中火にかけます。ナベをずらして火を加減しつつ、
泡だて器でぐるぐる回していると・・・・。とろみが付き始め、
そのうちホワイトソースになります。そのまましばらく、ぐるぐる
回して、小麦粉に充分火を通して粉臭さをなくしたら出来上がり。
 
アメ色に炒めたタマネギやニンジンと塩、胡椒をふった秋鮭、
そしてホワイトソースをオーブン皿に入れてチーズをパラパラと。
で、オーブンに突っ込む。
ポテトチップス。普段絶対に買わないもの。
 
先日、本を整理していて、いらないので捨てようと思った本。
bonkersが古本屋に売りに行ってくれた。300円になった。
映画のDVD。もう絶対見ないやつ。これも売ってくれた。
これは200円になった。合計500円。
で、何か好きなもの買おうよ。ってスーパーで買ったもの。
久しぶりに食べたポテトチップス。ごちそうさま。

2009/11/28

キツツキ穴

こんにちはtarasukinです。とても久しぶりに快晴。
 
今日は晴れているので、久しぶりに家の修理をします。
キツツキの穴が集中しているお風呂場の外壁部分。
早く直したいとは思っていたけれど、
崖の端っこなのでとても怖い。
ハシゴを8メートルまで延ばした先なので、なおさら怖い。
こんな穴。キツツキがコツコツつついて開けた穴がたくさん。
 
ハシゴにしがみついて、ノコギリ片手にギコギコ板を切り、
バールで一枚一枚、こじ開ける。怖いー。
壁の中から出てきたのは、キツツキの巣。それも3家族分。
まるで団地みたいにあちこちの穴からそれぞれの巣に
出入りできるように作られているようです。(楽しそうです)
 
ぎっしり詰め込まれているのはワラ、ササ、ススキ。
あとキツツキの緑色の羽根が少し。
 
昔、この巣を作るのに、キツツキがコツコツやっていた音が、
(実際はコツコツではなくて、ダダダ・・・というけたたましさ)
海沿いの漁村中に響きわたっていたと言うことです。
だから「キツツキハウス」。少し恥ずかしい。

2009/11/27

タイルの外流し

こんにちはtarasukinです。
 
今年の伊豆は曇り空や雨の日が多く、ちっとも晴れません。
去年は、クリスマスが終わるまでずっと暖かく、
よい天気が続いていたのですが。今年は毎日薄ら寒いです。
季節が毎年同じでないことに驚きます。
 
外流し。こういう外流し、昔のおばあちゃんの家なんかに
あったりしましたね。私たちの住んでいる地域ではいまだ
健在で、特に海辺の家や民宿などで活用されています。
私たちのは藪の中から拾ってきたやつ。
はがれていたタイルを少しだけ張りなおしました。
 これ、よく見ると手作りだということが分かります。
工業製品でありながら、人の手が加わって初めて完成する
そういうものって最近はとても少ないように思います。
 
そういえば小さい頃に家にあったアイロンとか、黒電話とか、
昔のものってずっしり重くてしっかり存在感がありましたね。
こういう存在感のあるもの、最近はあまり見かけません。
 
外流しは、木で台をつくって家の脇にすえつけました。
泥のついた大根や、スコップを洗うのに使います。
 
アロエの花。ご近所から頂いたのが今年の花を咲かせました。
 
12月からがこの花の最盛期です。伊豆半島の南端では
海に臨む崖一面に、薬用アロエエキスを摂る為のアロエ畑が
広がっており、この時期いっせいにその花が咲きはじめます。
 
伊豆下田ではアロエの花まつりも開催されます。
ちょっと独特な色カタチですが、たくさん咲いていると
海の青さに映えて、きれいでしょうね。晴れてほしいなぁ。

2009/11/25

ニンジンの味

こんばんはtarasukinです。
ニンジン。僕たちが、伊豆で食べている野菜の味を
よくあらわしている、代名詞みたいなやつです。
 
スーパーに並んでいるニンジンより、小ぶりでかわいい色。
たいてい、こんな風に葉っぱが付いています。
で、葉っぱの香り。何の匂い?いい香り。ニンジンはセリ科。
同じくセリ科のディル(ウイキョウ)とセロリを混ぜた香りです。
僕たちはこの葉っぱを食べるのが好きで、
葉っぱのおいしそうなニンジンを選んで買ってきます。
刻んで春菊と一緒にサラダにしたり、
潰したニンニクと一緒にオリーブオイルでジーッと焼いたり、
クリームスープに入れたり、ジャガイモのマリネに入れたり。
縦に切ってオーブンで焼きます。これが一番おいしい食べ方。
切るときの感触は、ゴリッではなくてシュリッという感じ。
分かりやすく言うと包丁に吸い付くような感触です。
切ると漂う濃いニンジンの香り。
 
オリーブオイルと、塩を少しきつめにふって高温のオーブンへ。
30分待って、出来上がりをほおばると、よい香りと強い甘み。
ニンジンが出る時期は年に4回ほど。だから意外と貴重です。

2009/11/24

暖かい所

こんにちはtarasukinです。
 
これは近くの直売所で買ったグァバ。キンカンほどの大きさで
丸ごとかじると、とてもよい香りがします。
 
伊豆半島の最南端はやはり暖かいようで、こういう果物やら
アロエ畑(ちょうど花が咲く時期です)、ゴクラクチョウカ畑、
また、庭先や生垣ではハイビスカスが、まだ咲き続けています。
のどが渇くと、こういうくだものを買ってはかじりながら
週に一度の買出し。ちょっと寄り道をして弓が浜へ。
ねこ。何匹いるか分からないけれど、固まって寝ていた。
気持ちよさそうに寝るものです。
重たい曇り空から届いた、わずかな日差しの中でした。

2009/11/22

あちこち

こんにちはtarasukinです。

今日は特に買い物のためでなく、ドライブです。
細い山道や農道、集落の奥の奥など、
未知の場所はまだまだあります。

国道を、南伊豆から松崎へ入ると直ぐに雲見という
集落があります。そのはずれにある海岸温泉。
細い小道を海に向かっておりてゆくと、突然現れます。
海の水がなんともきれい。底の白い砂がよく見えます。


これが温泉。勝手に入っていってくださいというつくり。
でもちゃんと、下駄箱や更衣室風の建物がついています。
どーどー出ていますが、少々ぬるいと思います。
ちなみに看板には、利用は6月から9月と書いてありました。
きっとぬるいから。

松崎町に到着。直売所で、お赤飯を買って川辺で食べます。
(用意しておいたお弁当を、家に忘れてきてしまいました。)
あの黄色い木は何?ケヤキ。あの紅いのは?さくら・・・。
なんていいながら食べています。

松崎町の山よりにある小さな集落。10戸もないほど小さい。
でも、どの家も重厚な瓦屋根と、なまこ壁の蔵を持っています
外観は平屋のようでいて、2階屋のようにも見える造り。
梁や土台が、神社のように太くて立派。
こんな建物が家として建てられていた時代ってすばらしいなぁ。

2009/11/21

冬の植物

こんにちはtarasukinです。
 
私たちの庭にスイセンが咲き始めました。その一番目の花。
スイセンは植えたわけではなく、勝手に生えてきます。(野生)
私たちの住んでいる地域は、スイセンが多く自生していることで
有名です。10月末からいっせいに芽を出して、今頃になると
次々に咲き始めます。とてもよい香りで、部屋中でスイセン
香りを感じることができます。私たちの好きな香りの花です。
花期が永く、1月末まで咲き続けます。白や八重もあります。
ちなみに白いスイセンは、あまりよい香りではありません。
裏の畑の”おばさん”に頂いたホウレンソウ。
今年の初物です。肉厚で濃厚な甘みがあります。
ホウレンソウは砂糖の原料になるテンサイと同じ
アカザ科なので、根の近くは本当に甘い。
こちらは来年3月頃まで、次々と収穫できます。

2009/11/20

カメラだぁぁ

こんばんはtarasukinです。
 今日届いた、新しいカメラCX2。
 
CX1は買って2ヶ月ちょっとで、落として壊れたカメラ。
保障は利きません。落としたから。
延長保障もつけていたのに。台無し。
だから新しいのを買いました。下の箱が新しいやつ。
今年の干し柿。
けさ、裏の畑の”おばさん”に湯河原小梅堂のきびもちを
少しだけおすそ分けしたら、お返しでくれたもの。
 
”おばさん”はすぐにお返しをくれる。だから僕たちが
なにかを持っていくと、逆にもらいに行ったみたいに
なっちゃう。でも、すごく嬉しい。そのきもちが。
 
イカとか魚とか野菜とかサザエとかヒジキとかいろいろ。
ちょっと待ってなー。なんて言って、家の奥からガサガサと。
僕たちは野菜も魚も取れないので、
お菓子やパンなど作ると”おばさん”に持っていく。
頂いたかぼちゃでプリンなどを作ると喜んでくれる。
 
そういえば、散歩をしていてすれ違った知らないおじさんに
「寒くなりましたねぇ」っていったら、畑に連れて行かれて
「大根やるよ」って大根を山ほどもらったことがあった。
 
また、別の場所では鶏を飼っているんだって言うおじさんが
「たまごやるよ」って。まだ温かいたまごだった。
 
春、野原でお弁当を食べていたら、
腰の曲がったおばあさんが、沢のクレソンや菜の花を摘んで、
「いっぱい持っていきな、ほらここにも生えているよ」って。 
 
モノが何であれ、シンプルにそのきもちが嬉しいのです。

2009/11/19

ニホン蜜蜂の

こんにちはtarasukinです。今年のハチミツが絞られました。
 
私たちの住んでいる地域では、山のいわかげや、崖のした
など、ひょんなところで小さな木箱を見かけることがあります。
大きさは、少し大きめの郵便受けほどで、
小さなトタンの屋根が付いています。
一見、神様が祭られている祠(ほこら)のようにも見えます。
どうやらこれ、ミツバチの巣箱だったようです。
しかも最近姿を消しつつあるといわれる
貴重なニホンミツバチのです。
  
ニホンミツバチたちはこの巣箱に棲みついて、
このあたりに咲いているいろいろな花から、せっせと
蜜を集めます。そういえば私たちの家にも
時々迷い込んで来ていたっけ。
(窓から逃がすと、みんな同じ方角に一直線に飛んでいく)
  
春から、ハコベ・ホトケノザ・フキ・カワヅザクラ・ヨシノザクラ
オオシマザクラ・アケビ・クワ・クリ・マテバシイ・スダジイ・・・・・
アオシマミカン・ポンカン・レモン・・・・・サンポウカン・ハッサク
ヤマアジサイ・ビワ・アシタバ・ハマボウ・ハマユウ・・・・・カンナ
コスモス・アザミ・イソギク・・・・イヌタデ・ツワブキ。と、秋まで。
 
それで、たいてい10月から11月、この時期になると
巣箱の中にたっぷり集められた色々な花の蜜は、ジュワッと
絞られてビンに詰められます。これは僕たちの大好物です。
 
見た目にはほとんどが、半分固形のはちみつ。
なにやら不純物も見られます。手作りだから。
でも、その味といったら。
感動的なかおり。
みかんやレモンの花のかおりは、まるでネロリ。
素朴で純粋な味は、
酸味とほろ苦さと、なんと慈悲深い甘さ。
なぜか、みかんの白い花の奥にするりと潜り込んだ
ニホンミツバチの姿を思い描く、そんな味なのです。

2009/11/18

ゴミすて

こんにちはtarasukinです。
 
今日は週に一度の買出し。清掃センターへゴミを出しに
行きつつ、スーパー、野菜の直売所へ買い物に行きます。
お昼は浜辺でおにぎり。ある意味、一日がかりです。

清掃センターというのは、町のゴミ焼却施設。
私たちの家は少々高台にあるので、ゴミの収集場所
までゴミを出しに行くのが少々・・・・。
また、燃えないゴミ(ビンやらカンやら)については、
さらに坂道を降りてゆき、海辺の収集場所まで持って行く
必要があります。しかも朝6時半までに。
 
と、言うことで、私たちはいつも一週間分のゴミを
車に積み込んで、清掃センターで持ち込み処分をして
いるのです。清掃センターでは、色ビン・とうめいビン
・スチールカン・アルミカン・鉄くず・アルミ・電池・ライター
・ガラス・陶器・など、細かく分けてかごに入れてゆきます。
カンなどは自分で機械に入れて、ぺちゃんこにつぶします。
また、ダンボール・本・布団なども置く場所が決まっています。
焼却炉へ放り込むのはそれらの残りのいわゆるゴミだけ。
 
2008年、この清掃センターの持ち込み料金が少々値上がり
しました。同時に近所の収集場所に出すための指定ゴミ袋も
45リットルの大きさで一枚30円ほどに。
ゴミ回収の有料化ということです。
 
捨てに行くのが大変で、しかも有料ともなれば、
やれるものですね。ゴミの減量化。
以前、私たちの一週間分のゴミの量は45リットルの袋が2つ。
あとはビンやカンが少しといったところでした。
それが今では二週間でも、45リットルの袋に半分ほど。
ビンが4本くらいです
 
どういう仕組みかといえば、まず捨てないこと。
野菜はすみずみまで食べちゃいます。皮とか葉っぱとか。
意外とそれぞれのおいしさがあるものです。
何より、おかずが一皿ふえる方が私たちにとってはうれしいので。
捨てるのはイカの軟骨かトリの骨くらいのもの。
 
それから、分別すること。しかも、いたって自然に。
イカの軟骨やトリの骨は、紙くずや紙の箱と一緒に燃えるゴミに。
燃えるゴミは庭の落ち葉や刈草と一緒に焚き火でボー。
お肉のトレーは食器と一緒に洗って、買い物袋に放り込んでおく。
それで次回の買い物のときに、スーパーのリサイクル箱に投入。
 
で、どうしても出ちゃうプラスチックやビニール。
これが最終的に清掃センターで焼却炉行きとなる、
いわゆる「ゴミ」になります。だからちょっぴりなのです。
(この施設は高温焼却炉なので、プラスチックは可燃扱い)
 
清掃センターでは、誰かの捨てていった物を頂くこともできます。
お皿やナベ、大きなバケツやガラス板。十二巻セットの百科事典。
誰かにとって不要なものは、また誰かにとってはほしかった物
だったりするのです。私たちも頂いたものを大切に使っています。
 
そんな清掃センター。きっと皆さんの地域にもあるはずです。
エコなどと考えてしまう前にぜひ一度、体験してみてください。

2009/11/16

西風ビュー

こんにちはtarasukinです。
冬の伊豆半島を訪れたことありますか?
伊豆ではたいてい11月から翌年の2月近くまで、
強い西風が吹きます。吹くという程度のものではありません。
小高い山の上にある私たちの家。古いし。
家は揺れ、窓が風圧でゆがみます。本当に。
風は3日に2日ほどの周期で繰り返し吹きます。
とつぜん吹き始めて、とつぜんやみます。
どういった仕組みなのかは分かりませんが、
長いときには4日間でも吹き続けます。
これ、あまり楽しくはありません。本当に。

2009/11/15

秋の庭で

こんにちはtarasukinです。
今日は久しぶりによい天気なので土いじりをします。
写真の紅いのは、ブルーベリーの苗木。こんなにきれいに
紅葉するのですね。購入してから一週間ほど経っています。
ブルーベリーは自家受粉(自分の花粉で受粉する)が苦手
らしいので、いくつかの品種を近くに植えてやると、
実のりがよくなるのだそうです。
ですから、以前植えたブルーベリーの近くにこれら
の苗を植えてやる予定。
食べきれないほどたくさん実がなったらいいなぁ。と思いつつ。
白やピンクのまあるい花。ヒメツルソバといいます。
いわゆる雑草ですが、とてもかわいいと思っています。
2007年の12月に、近くの田んぼで一面に咲いていた
のを少しだけもらってきて植えたやつです。
その頃の私たちの庭は竹やぶを刈って開拓したばかりで、
ずいぶんと寒々しかったので、こんなのいいなぁと思って。
でも、植えたら直ぐにちぢれてなくなっちゃいました。
で、かわいそうに。と思っていたら、春、そこらからたくさん
芽を出して、花をつけました。土の中で小さくなって生きて
いたのですね。嬉しかったですね。ちょうちょなんかも
来たりして。それが、どんどん広がって、種を飛ばして、
今では庭のあちらこちらで、白やピンクのぼんぼんの
ような花をつけています。葉っぱのかたちはハート型です。
春と秋の二回、かなり永い間咲いています。かわいいなぁ。
そんなわけで、庭をうろうろしていると、
裏の畑の”おばさん”が鉄の格子をガサガサと運んできた。
イノシシが畑に入らないようにしてあるトタンの柵を
交換するのだそう。”おばさん”はいつもひとりでよくがんばる。
それで、その柵の取り付けをいっしょにやりました。
イノシシがこなくなるといいのだけれどね。
”おばさんが”くれた今年のみかん。山(おばさんの畑)
で食べるとまた、いっそうおいしいだろ。っておばさん。
そのとおり。とりたてをほおばると、すごく甘くておいしい。

2009/11/14

プレゼント

こんにちはtarasukinです。
今日はbonkersのプレゼントを買いに行きました。ないしょで。
となり町の松崎町。私たちはこの町も好きで、よく行きます。
街の雰囲気はこじんまりとした港町。下田にも似ていますが、
下田よりも落ち着いています。そしてなにやら文化的なかおり。
通りには古すぎず、新しくもない建物や商店が軒をつらねて
います。60代くらいの人が見ると、きっと若い頃を思い出して
懐かしぃー。というくらいの時代でしょうか。写真はトコヤさん。
そして金物屋さん、呉服屋さん、八百屋さん、お花屋さん・・・。
と、一通り。まるで映画のセットのようなのですが、これが
みんなちゃんと営業しているのです。それが好きなところ。
観光用に作られたり、無理やり保存されている風の町って
ありますよね。この町はそういう嘘っぽさがない町なのです。

刃物屋さん。プレゼントは裁ちばさみに決めました。

いつも切れ味の悪い裁ちばさみを使っているのを
僕は知っているので。喜んでくれるでしょうか。
一生ものですよ。と、お店のおじさんが言って出して
くれたのは、ハンドルが真鍮のやつ。わぁー立派だなぁ。
おじさんは裁ちばさみの切れ味と、ハガネの種類について
いろいろと教えてくれました。こちらはね、アタリが
柔らかいよ。とか、こちらは硬いよ。とか。ふむふむ。
それから、和バサミも出してもらいました。
小さな布切れを、それで軽く挟むと
シャリッと半分に切れました。すごい切れ味。
それだけでは終わらず、おじさんは裁ちばさみに
銘入れをしてくれました。bonkersの名前。
で、それだけでは終わらず、おじさんは裁ちばさみ
和バサミの微調整及び、最後の研ぎを始めました。
それを待っている間は、お店のおかみさんとお話。
長くゆったりとした時間。心のこもったお買い物。
品物を受け取るとき、おじさんは棚から毛抜きを一つ、
刃先を確かめながら丁寧に選んで、僕にくれました。
刃物は切れなくなったら、いつでも直しますからねって。

お店を出るともうすっかり暗くなっていました。運河に
沿って歩くと、ひっそりと洋菓子店。『フランボワーズ』
何故こんなところに洋菓子店が?こんばんは。
にこにこと、お嬢さんが出迎えてくれます。
静かな店内のガラスケースにはとりどりの
おいしそうなケーキや焼き菓子が並んでいます。
イチジクのパイは裏庭で採れたイチジクで作った
のだそうです。緑色をしたさわやかなレモンは近所の
農家さんのだそうです。また地元のポンカンで作った
ピールにはチョコレートが。どれもキラキラしています。
明日の朝には必ず食べてくださいと、念をおされつつ
フルーツのタルトをホールで1つ買いました。お会計の
時にお店のお嬢さんが、ニコっと笑っておいしそうな
パンを2つ、渡してくれました。楽しいお誕生日をって。

2009/11/10

ただいま。


こんばんはtarasukinです。
私たちの家に辿り着くにはこんな階段を上がって行きます。

10日ぶりに伊豆へ戻ってきました。東京からは
たいてい車で5時間ほどかかります。(いろいろですが)
ですから、到着は夕方か夜なのです。
たちの家は玄関まで、階段が90段続いている
のですが、当然外灯などはなく、真っ暗。

月夜にはスタスタと登って行けますが、(月は明るい)
月のない日は真っ暗。
それでも人は馴れるもので、今では感覚を頼りに
暗闇をスタスタ。でもやはり息が切れます。

2009/11/01

2007年の今日

こんばんはtarasukinです。

これ、2007年の11月1日の画像です。カメラがないので
むかしの画像をひっぱり出しています。

この日、僕たちは最後の荷物を車に積み込んで
伊豆へ向けて出発しました。そのとき撮った写真。
期待半分、不安半分、嬉しさ半分、寂しさ半分の気持ちで。

そして 5時間後にはこんな景色。まっくら。

南伊豆の端の方に家を手に入れたのは2007年の8月。
築40年の建物はかなり傷んでおり、
壁はキツツキの開けた穴だらけ。
ともすると、建物は深いやぶの中にほとんど埋没した状態。
敷地の全体を見渡すこともできないほど、もはやジャングル。
汲み取り式のトイレは使用できず、
蛇口から出る水は、やぶの中のタンクから引かれていた
のだけれど、朽木に埋もれつつ
パカッとふたの開いた苔むしたタンクの水など
とても飲む気にはなれないありさま。
それで、11月1日までのおよそ3ヶ月間、
ペットボトルをトイレ代わりに、1週間ほど滞在しては
やぶを刈り、タンクを掃除し(いろいろ沈んでいました。)
キツツキの穴を塞ぎ、床が抜けそうなお風呂場を
作り直して、新しいトイレを作り・・・・というのを繰り返し、
何とかこの日を迎えたというわけです。
もちろんこの時は、トイレもお風呂もまだつくりかけ
でしたが。ともあれ、伊豆半島の端の方での暮らしが
始まったわけです。だって二人ともなぜか
この家が気に入ってしまったのですから。